ヘリクリサム(帝王貝細工)の花、種まき時期は?冬越しさせる育て方
ヘリクリサムはオーストラリア原産で、自生地では低木のようになる多年草です。寒さや高温多湿に弱い性質のため、開花後の株は冬越しできません。そのため日本では一年草として扱われます。花色は赤、ピンク、橙、黄、白などたくさんの色がありカサカサ・パリパリと乾燥しているような花でさらに乾燥させてドライフラワーとして楽しむことができます。園芸店では、種やポット苗が販売されています。
当庭は、家庭園芸用作型図で温暖地分類の地域なので、9月頃に種まきをして栽培しています。温暖地ですが、きびしい寒さが続くと葉が枯れてしまうこともあります。秋撒きの苗の場合、温暖地での冬越しは不織布をかぶせて霜よけすると冬越しさせることができます。
冬越し/不織布をかぶせて霜よけする(1月~2月頃)
種袋の裏に表記されているイラスト図 温暖地・寒地寒冷地・暖地
種まきは、発芽適温は地温20℃前後で、八重桜が咲くころとされています。寒冷地の場合は、春蒔きで育てましょう。温暖地。暖地では秋蒔き、春まきどちらでも育てることができます。ムギワラギク(帝王貝細工)は、種をまいてから7~10日で発芽します。下部で紹介している種袋画像「モンストローサ」とは大輪八重咲き高性種で、切り花用に利用できます。じめじめした環境や過湿や蒸れを嫌うため、やや乾燥気味に育てましょう。
ヘリクリサムの種は色々なメーカーから発売されている。ポット苗で育てると成功率が上がります。シルバーリーフのヘリクリサムもかわいいです。
シルバーリーフが美しいヘリクリサム「レットジュエル」は寄せ植えにぴったり♪
ヘリクリサムという名前は、ギリシャ語で太陽と金を意味します。 和名ではムギワラギク(帝王貝細工)、英名ではストローフラワーと呼ばれています。ヘリクリサム(帝王貝細工)に似たカサカサした花にローダンゼという花もあります。こちらもドライフラワーで長く楽しめます。
ローダンゼ
ヘリクリサム(帝王貝細工)
ペーパーカスケード
育て方
ムギワラギク(帝王貝細工)「モンストローサ」 草丈80~100センチ
種まきと育成
ヘリクリサムの種まき時期は、気温20℃前後の時期の秋又は春ごろに行います。
直まきでも大丈夫ですが、種が小さいのでできればポットや連結ポットや育苗箱にタネまき用土を入れ、タネをまきします。
土を適度に湿らせ、種を重ならないようにまいて軽く土をかぶせます。
発芽するまでは十分に水を与えます。
本葉が2~3枚のころに3号ポットに鉢上げし、本葉が2~3枚になると根元の土をつけたまま、株間30センチくらいとり定植します。
種 発芽まで7~10日
連結ポットで育苗(9月下旬)
発芽した苗のかたち(9月下旬)
管理
花の色が変色してきたら摘み取ります、花がら摘みをこまめに行うことが、たくさんの花を咲かせることができます。
草丈が伸びてきたら、倒伏防止のため支柱をたて誘引します。
水やり
地植えのヘリクリサムは根付いてからの水やりの必要はありません。鉢植えのヘリクリサムは「土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり」を目安に水やりをします。
秋まきのヘリクリサムの苗(12月頃)
ヘリクリサムは乾燥気味を好みますが、極端に乾燥すると葉がしおれてくるので注意が必要です。
肥料
ヘリクリサムは少なめの肥料で育ちます。元肥に完熟たい肥や腐葉土を施した土に緩効性肥料を株元に施して植え付けます。
活用方法
花びらがカサカサしているので、花がしっかりしているので切り花にしても長持ちします。スターチスとの相性も良くアレンジメントも楽しめます。また、逆さに吊るしてドライフラワーも簡単です。花びらは色褪せにくく、鮮やかに保てるのでハーバリウム、スワッグ、フラワーリースにも利用でき、活用範囲の広い花です。
ドライフラワー
栽培カレンダー
花言葉
「永遠の思い出」「記憶」「黄金の輝き」
Straw flower ヘリクリサム(帝王貝細工)の基本情報
和名 | :帝王貝細工、ムギワラギク、(通称:貝殻草、貝細工) |
科名 | :キク科 |
属名 | :ヘリクリサム属 |
開花時期 | :6〜7月 |
栽培場所 | :日当たりがよく 水はけのよい場所で育てる |
生育温度 | :15~25℃ |
発芽温度 | :20℃くらい |
原産地 | :オーストラリア |
ヘリクリサム(帝王貝細工)のナチュラルリース