スターチスの失敗しない育て方ポイント3選、苗?タネ?花の利用方法を紹介します
スターチスは、英語名:リモニウム。日持ちがすることが好まれて切り花で人気のある花です。また、カサカサした花のように見える「萼(がく)」がカラフル!紫、藤、青、桃、橙、黄、白とカラーバリエーションも豊富です。乾燥させても色あせないためドライフラワーとしてよく利用されます。茎が扁平でブラシ状の花がたくさん咲きます。
種から育てたスターチス
簡単!ドライフラワー
花瓶でドライフラワーにできる。
スターチスは、初秋に種をまき、寒くなる前に定植させて、冬、霜が当たらないように管理することで春に花が咲きます。育てるのは、簡単ではないためポットで販売されている花苗を購入し育てるのが成功しやすいです。
スターチス育て方 ポイント3選
秋定植(9月〜10月)で、適度な株で低温になると、6月〜7月頃開花します 。
高温多湿を嫌うので、水はけのよい用土や場所に植えつけ、日によく当てて育てましょう。根を切ることを嫌うので、本葉が2枚程度の小さな苗のときに、根を切らないように注意してポットに鉢上げし、植えつけの際にも根鉢をくずさないようにしましょう。
- (1)乾燥気味に管理する。水やりのしすぎに注意!意識して水やりは控えめにしましょう。
- (2)日当たりの良い場所で育てる。午前中から昼過ぎにかけて日光がよくあたる場所に植え付けます。
- (3)冬の間は霜に注意!霜にあたると植物は弱りやすく、霜柱で根が持ち上がり枯れてしまいます。
種まきと育成
種まきは、9月から10月。覆土は、タネが少し見える程度にごく薄くします。密に蒔くと小さい苗の移植は大変ですので、7.5cmか9cmのポリポットに2~3粒蒔きつけて、生長段階を見ながら、本葉3~4枚になったら1本を残して間引きし、間引いた苗は他のポットに移植します
水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。乾燥に強いので、庭植えでは水やりはほぼ不要です。
宿根スターチスは特に過湿に弱く乾燥に強いので、乾かし気味に管理しましょう。
定植
定植適期は10月から11月です。ポットの中に根が十分に回った段階で、根を切らないように注意して植え替えましょう。寒さが本格化する前に植えつけて、しっかりと根を張らせて霜柱で株が持ち上げられないようにします。植えつけが遅れた場合や寒冷地では、春までポット苗として温室で管理し、寒さが和らぐ3月から4月ごろに植えつけるとよいでしょう。
スターチスは、葉が地面を這うような形で成長中(2024年2月24日撮影)
肥料
肥料は緩効性化成肥料(チッ素-リン酸-カリ=10-10-10など)を施します。
庭植えでは10月に、鉢植えでは10月から11月に施しましょう。
病気と害虫
病気:立枯病
9月から7月の間、過湿や根詰まり、肥料切れなどで下葉が枯死したとき、立枯病が発生しやすくなります。水はけと風通しをよくし、発生源となる枯れ葉はこまめに取り除きましょう。
害虫:アブラムシ
9月から7月の間の生育期間を通じて、アブラムシが発生します。見つけしだい、防除しましょう。風通しをよくすると発生を軽減できます。
主な作業
枯れ葉取り:11月から7月の間、枯れ葉を放置すると病原菌が繁殖し、株を枯らしてしまいます。こまめに取り除いて病気を予防しましょう。
支柱立て:4月から6月の間、風で花茎が倒れないように支柱を立てましょう。
支柱を立て誘引
栽培カレンダー
花言葉
「変わらぬ心」「永久不変」色によって花言葉が変わります。
紫色 | 上品、しとやか | |
黄色 | 愛の喜び、誠実 | |
ピンク | 永久不変 |
Limoniumの基本情報
和名 | :ハナハマサジ、ニワハナビ、ヒロハノハマサジ |
科名 | :イソマツ科 |
属名 | :イソマツ属 |
開花時期 | :5〜7月 |
栽培場所 | :日当たりがよく 水はけのよい場所で育てる。冬は強く凍らない場所で育てます。 |
生育温度 | :15~25℃ |
発芽温度 | :20℃くらい |
原産地 | :地中海沿岸 |