簡単!初心者向けドライフラワー作り方、ドライフラワーに向く花 6選+番外12選
春は、出会いと別れの季節です。花束を贈られてこの美しさを長く維持したいという気持ちが沸き上がります。ドライフラワーにして長く楽しみたい!とか。しかし贈られた花はドライフラワーに向かない花のほうが多いです。花の水分が多いもの、花びらがひらひらして薄いものや茎が太いものは、ドライになる前に腐ったりカビたりしてがっかりします。具体的には、ユリ、チューリップ、ダリア、アネモネ、桜、菊、椿、ガーベラ、コスモス、スイトピー、多肉植物などです。乾燥に時間がかかり、乾燥が完了するまでに花色が悪くなるためドライフラワーに向きません。ぜひ、生花で枯れるまで楽しんでください。
ドライフラワーに向かない水分の多い花 ユリ、ひまわり、カーネーション、ナルコユリ
自宅で作るドライフラワーハンギング法のやり方(ハンギング法)
ハンギング法は、手間をかけずに簡単にドライフラワーを作ることができる、一番取り組みやすい方法です。手順は2ステップ!
用意するもの:ハサミ・ヒモ・洗濯ばさみ
[1] 花の部分を下にし、風通しの良い日が直接当たらない場所にて吊るします。
メモ:ジメジメした日を避け、からりと乾燥した日が続く時に、1本づつ離して吊るすと乾燥が早いです。洗濯干しにピンチして干しても乾きやすい。
[2] 1週間から2週間ほどで乾燥させる。
メモ:乾燥期間が短いほどきれいな色を保てます。扇風機で風を当てたり、浴室乾燥機などを使ったりしてできるだけ短時間で乾燥させましょう。
ドライフラワーハンギング法(センニチコウ、スターチスの乾燥)
食品用乾燥機でドライフラワーを作る方法
市販の乾燥機を使うと、自然乾燥よりも短時間でドライフラワーを作ることができますが、高温にすると色褪や花が傷みやすいので注意が必要です。
用意するもの:乾燥機(食品乾燥機が最適)、新聞紙やキッチンペーパー
[1] 花を束ねたり、広げたりして乾燥機に収まるようにします。
メモ:茎が長い場合は、長さを調整します。
[2]乾燥機を準備して乾燥させる。
メモ:乾燥機のトレーに花を並べます。花の種類や状態によって、乾燥温度や時間を調整します。一般的には、40℃~50℃で数時間~1日程度が目安です。乾燥機の設定温度と時間に従って乾燥させます。乾燥中に様子を見て、必要であれば時間を調整します。花が完全に乾いたら、乾燥機から取り出し、新聞紙やキッチンペーパーの上に広げて、完全に冷まします。
オススメ!お家で作れる自然乾燥で鮮やかドライフラワー6選!
普段、種から育てた花をドライフラワーにしてリースやスワッグなどにアレンジしている中で、シリカゲルや乾燥機など道具を使わず、手軽にきれいに仕上がる花を独自の目線で選定しました。
- (1)ヘリクリサム(帝王貝細工)
- (2)センニチコウ(千日紅)
- (3)セロシア
- (4)スターチス
- (5)ローダンセ(ハナカンザシ)
- (6)パンパグラス
(1)ヘリクリサム(帝王貝細工)
乾燥(ドライフラワー)になっても花色が鮮やかで、黄、白、ピンク、赤、赤紫とカラーバリエーションがあり、花径1~6センチくらいで1番オススメです。オーストラリア原産の植物の特徴、咲いた時から花びらが乾燥気味でパリパリしています。 種からも容易に育てることができるため切り花やドライフラワーに利用します。1袋200円位で混合(色々な色が入っている)を秋と春に蒔いて栽培しています。リースに加工する場合は、つぼみの状態で収穫し、枝やガクをはずして花だけにしてベランダで干しています。開花したものを乾燥させると、乾燥が進むとともにどんどん花びらが開いて筒状花が出て反り返るためお勧めできません。梅雨時は、咲いている時でも黒カビが発生しやすくなります。乾燥させても黒カビでくすんでしまうので天気を見て収穫のタイミングをあわせましょう。
園芸分類:キク科一年草
花言葉:「永遠の思い出」「記憶」
ヘリクリサム開花期4月~6月 5月20日頃撮影
ドライフラワー後リースに加工
乾燥中に開花し、筒状花が出てきます。つぼみのほうがきれいに仕上がります。
(2)センニチコウ(千日紅)
花そのものではなく紫やピンク、白、黄、赤に色づく苞を花のように利用します。苞の部分はドライフラワーにしても色があせにくくコロンとした丸い形がかわいくアレンジのアクセントとなります。乾燥に強くて丈夫で花もちが非常によい。タネから手軽に楽しめる人気の草花です。花が咲いてまもなくは、茎が柔らかく花茎がぐにゃぐちゃになります。花が長くなりかけた花が終わる秋ごろに収穫して乾燥させるときれいに仕上がります。また、晴れた日に収穫して乾燥させることが成功の近道です。
園芸分類:ヒユ科 一年草
花言葉:「不死」「不朽」「永遠の恋」「色あせぬ恋」「変わらぬ愛」「重宝」「独身」「恋の希望」
センニチコウ開花期7月~10月 5月20日頃撮影
ドライフラワー後リースに加工
スワッグに加工
(3)セロシア(ノゲトウ)
千日紅と同じヒユ科で、花序は水分が少なくカサカサしています。白、ピンク、紫と花色があり枝ごと切り取って逆さに吊るしておくだけで、簡単にきれいな色のドライフラワーができ上がります。ハーバリュウ・スワッグ・フラワーアレンジメント・リース・サシェ・インテリア‥など 多用途に利用できます。種からも容易に育てることができます。
園芸分類:ヒユ科 一年草
花言葉:「おしゃれ」「気取り屋」「奇妙」「情愛」「行動的」
セロシア開花期7月~10月 8月5日頃撮影
(4)スターチス(リモニウム)
スターチスは、地中海原産で、日本国内でも人気のある花です。スターチスは花ではなくガクの色だけが残っている状態を楽しみます。ガクの部分はドライにしても色が変化しにくいため、ドライフラワーによく利用されます。青紫、赤紫、ピンクなど華やかな色合いで他の植物とのアレンジもしやすく、初心者でも簡単にドライフラワーに加工しやすいのでお勧めです。
園芸分類:イソマツ科多年草 秋まき一年草扱い
花言葉:「変わらぬ心」「永久不変」
スターチス開花期7月~10月 8月5日頃撮影
ドライフラワー後リースに加工
ドライフラワーハンギング法による乾燥
(5)ローダンセ(ハナカンザシ)
ローダンセはオーストラリアの南西部が原産らしく、春から夏にかけてカサカサした花びらで、見た目どおりドライフラワーにもよく利用します。直径3センチほどの白またはピンクの花を咲かせます。花は日差しに反応して開き、夜や雨の日は閉じてしまいます。
園芸分類:キク科多年草 秋まき一年草扱い
花言葉:「変わらぬ想い」「終わりのない友情」
ローダンセ開花期2月~3月 3月15日頃撮影
ローダンセ開花期2月~3月 3月15日頃撮影
ハナカンンザシ開花期1月~3月 ハナカンンザシ 2月26日撮影
(6)パンパグラス
パンパスグラスは、南アメリカとニュージーランド、ニューギニアに分布するススキに似た多年草で、ずっとさわっていたくなる、やわらかいふわふわした羽毛のような質感が近年人気です。夏の終わりから秋に、真直ぐに伸びた茎の先に箒のような穂を咲かせます。穂の部分を乾燥させてスワッグやリースなどにアレンジしたりインテリアに利用します。
園芸分類:イネ科 多年草
花言葉:「光輝」
パンパグラス開花期8月~11月 1月20日頃撮影
ドライフラワー後ミニスワッグに加工
パンパグラス開花 9月撮影
ドライフラワーの保存方法・長持ちさせるには
時間を空けて利用する場合は、光(色褪せの原因)、湿気(カビや腐敗の原因)が入らない状態にしておくのがおすすめです。 ある程度風通しのある場所や、倉庫などの温度変化の少ない場所に保管します。
- 高温多湿を避ける 。生花を乾燥させたドライフラワーは湿気に弱いため、高温多湿は避ける。
- 直射日光を避ける。 直射日光に弱いドライフラワーを、日光がよく当たる窓際などで保管していると、色褪せなどが起こり、劣化しやすくなります。
- こまめにホコリを取り除く。
ドライフラワーの保存期間は?
ドライフラワーは1年ほど飾ることもできますが、時間が経つにつれ、色あせてきたり、花びらや葉がもろくなって壊れやすくなってきたりします。ほこりが積もったり、色褪せたり汚くなったと感じたら廃棄しましょう。ドライフラワーは奥が深いです。近年は、ドライフラワーが人気になってきています。おしゃれなカフェの壁にスワッグやリースが掛けられていることも多くなりました。ドライフラワーを組み合わせてインテリアに取り入れて豊かな日常を過ごしましょう!
オススメドライフラワーに向く花、番外12選
- (1)ミモザ(アカシア)
- (2)カスミソウ
- (3)アナベル(アジサイ)
- (4)ラベンダー
- (5)スモークツリー
- (6)コットンフラワー
- (7)クラスペディア
- (8)スカビオサ
- (9)ニゲラ
- (10)ユーカリ
- (11)エリンジウム
- (12)ダスティミラー